大まかにファフナーとフジアニメ

 フジの深夜枠アニメの打ち切りは、いまだにトンネルの中ですね。

 前クールのGANTZは、13話構成から11話に。

 絶賛放送中のサムライチャンプルーは、全26話中17話で打ち切り。(現在13話です)

 やる気なさすぎですね・・・。

 チャンプルーの方は放送開始日が中途半端だったので、「まさかまた」とは思いましたが、「やはり」になってしまったのは、残念です。

 24(トゥウェンティーフォー)のセカンドシーズンをまた放送するそうなので、もしかするとチャンプルー枠が、ファーストシーズン同様割り当てられているのでしょう。

 そんな中、友人は、「アニメ化することに意義があるんだ、別に打ち切られたってDVDで発売してくれれば、なんら問題は無い」なんて言ってますが、DVD買う予定が無い私としては、この気持ち何処にぶつければ良いのでしょう。



 さて、いろんな意味で話題のアニメ「蒼穹のファフナー」ですが、私は面白いと思うのです。

 設定がエヴァのパクりやら、絵が嫌い「なんだあの目の下の/////は」とか、全く説明がなされないのでメチャクチャだ等々、評判が悪いわけですが、やはり私は面白いと思うのです。

 まぁ、私も最初見た時「エヴァ」が頭に浮かんできたり、「絵は、ガンダム?」とか、いきなりのわけわからん敵の出現にあたふたしたり、「弱いなファフナー!」とか、まぁ色々不平が出ましたよ。

 いや、まぁ不平不満が、出ないほうが不思議なアニメですよ。

 説明がされてないというのが、一つの不評の原因だと思われますが、人間関係(ファフナーに乗る資格がどうのこうのとかも含め)は、大体アニメの中で描かれていませんか?ただ、それが重要な事であるのに強調してなかったり、もうほんのちょっと掘り下げて説明すれば理解するのにという部分があって、中々理解出来ないのではないでしょうか。

 横文字の単語系は全く説明されてませんが、まぁそこらへんはスルーしても見られるんじゃないでしょうか。むしろ、そこらへんは考えずに脳内変換で自分で解釈しても全然見れます。詳しく知りたい人は、こことか、ここで。

 一番の原因は、お話しの『重さ』と人間の『深さ』のバランスが取れていない所にあるんじゃないでしょうか。

 全員が死ぬという設定ですから、お話しの『重さ』は相当あることが伺えますね。現に、6話で既に主要登場人物の一人、翔子が敵と共に自爆しています。15歳という年齢からもこれは、相当『重い』エピソードです。更に追い討ちをかける様に、彼女の死について、メカニックからは、「勝手な事しやがって、俺たちの身にもなってみろ。」と罵られたり、彼女のお墓がペンキやゴミで汚されていたりと中々シリアスな内容です。

 それに比べ人間の『深さ』はどうでしょうか?。『深さ』とは、彼らのことについてどれだけ知っているかという事です。これだけ『重い』内容の物語ですから、それなりに彼らの背景を知っておく必要があります。『重い』物語には感情移入がとても重要な事で、彼らのことを知らずにただただ、『重い』内容を見せられては、何の感動すら与えないのです。このアニメについて見ると、やはりこの部分が全然足りないように見えます。

 私に言わせて貰えば、ロボットはもうどうでも良いです。エヴァンゲリオンが何故感動を与えられたのか考えてみてください。せっかく、こんなに良い、『重い』お話しなのですから、人間をもうちょっと描いてみたら面白いはずです。時折見れる、人間が『深い』シーンは、何か来るものがありますし、7話はその分非常に良かったのですから。

 今の状況から盛り返すには、序盤の出来の悪さからして、たぶん無理でしょう。色々説明出来るチャンスは、序盤じゃないといけませんし、今から見ても良く分かりませんしね(^^;

 実に惜しかった、残念です。ただ、そんなに酷評するようなものでもないと、私は思いますよ。