2007-04-13 ヒーロー 「その辺りでやめといてくれないか?」 そういって僕の前にヒーローは現われた。 衝撃的だったその刹那は、今でもはっきりと覚えている。アレはその当時の一生涯の中でどの現象よりも派手で、何もかもがずば抜けていた。 だから僕は、アレになろうと思ったんだ。当時はこんなことになるなんて、一欠片も思いはしなかった。−−−ぶん、ぶん、ぶん、ぶん、ぶん。 「隣の柿はよく柿食う客だ!!」 「柿に口付いちゃったよっ!共食いになっちゃってるしっ!!」