鋼の錬金術師

 私が鋼の錬金術師を大好きになった理由の話*1があります。それは、第7話「合成獣(キメラ)が哭く夜」です。

キメラの研究の成果を期待され追い詰められたタッカーは、最も愛していた自分の娘ニーナを、自分が飼っていた犬と一緒に、合成獣に練成してしまう。そして、合成獣となったニーナは、政府に捕まり護送されてしまう。護送中にエドに助けられ逃げ出すが、逃げ出した先には錬金術師を憎むスカーが。エドが追いかけた先には、スカーに分解されたニーナの無残な姿が残されていた。

 正に衝撃であり、しばらく息をするのも忘れていた程でした。倫理に問いかけた作風は、ぐいぐい引き込まれ、私を虜にしてくれました。

 ラストの展開は、そういったかという感じで、ある意味予想外の展開を見せましたが、最後はしっかりと完結していて、長く続いた物語りを素直に受け止めさせてくれる内容でした。

 門の向こうは、こちら(私達が住んでいるような、現実)の世界だった。というパラレルワールドな設定は、ホムンクルス他、門関係の設定の裏として、新たな世界を見せてくれたように思います。

 色々、教えてくれ、私の中で単純に消化しえないアニメとして、存在していくと思います。このアニメに出会えてよかった。ありがとうございました。


*1:第何話の話